オリオン座のおやじブログ

おやじ目線で「マネジメント」を中心に考えます・・・

ジョブ型雇用について考える(1)(その狂騒と幻想)

ジョブ型雇用

このブログを開設してから1ヶ月以上が経過してしまいました。

この間、色々な書籍を読んでいたのですが、特に気になっていたのが「ジョブ型」と呼ばれる、最近流行りの雇用形態についてでした。

私が3月末まで働いていた会社(ここでは、オリオン座にちなんで ”O社” とします)でも、ここ2年程で急速に「ジョブ型」への切り替えが進められていました。

O社の人事責任者の方は、それを称して「適材適所」から「適所適材」へ、という表現をしていましたが、私も ”なるほど” と感じていました・・・

その一方で、このジョブ型の導入には様々な "疑問" を持っていました。単なる疑問というよりも、”違和感”といった方が合っているかも知れません。

私は「経営学」に興味があり、現在も勉強や研究らしきことをしているのですが、この人事制度や人事労務管理については、あまり詳しいことを知りませんでした。

そこで、この1ヶ月間ほど、この「ジョブ型」雇用を中心に、関連する書籍(約10冊程)を読んでみたところ、私が抱いていた疑問や違和感の正体がようやく見えて来ました。

一言で言えば、「ジョブ型」と呼ばれる雇用形態が、いかに日本企業の制度や風土には馴染まない・合わない制度なのか、ということでした。

一方で、では何故、日本企業に合わない「ジョブ型」の導入が声高に叫ばれ、言わばブームのような状況になっているのか?という疑問も湧いて来ます。

つまり、世間では「ジョブ型」が、これからのあるべき雇用形態であるかのような「狂騒」的な動きがある一方で、その実態や本質は「幻想」であることが、ようやく解ってきたのです。

上記の通り、私は人事制度や人事労務管理の専門家ではありません。ですから、このブログでの記述は、あくまで個人の考えや認識です。しかし、単なる感想や文句ではなく、自分なりに分析・理解した内容を書いて行きたいと思っています。